第四次幻想圏銀河急行 422013/02/04 22:44


イータカリーナ星雲駅
あんまりほしぞらが
きれいだったから
おもわず
とちゅうげしゃしてしまった…
ぼおっとそらをながめているうちに
たびのことなんかわすれてしまって
ずっとむかしから
ここでこうしていたようにおもえてきた
ほんとはここへくるために
おれはたびをつづけてきたんじゃないのか?
などとおもったりもして。
とちゅうげしゃというけれど
それは
どこからのとちゅうで
どこへのとちゅうなのか。
とちゅうのつもりが
さいごになることもままあることで
どんなえきだろうと
とちゅうえきで
しゅうちゃくえき

第四次幻想圏銀河急行 412012/08/27 16:36




噴きあがる
8万度の炎
太陽紅炎(プロミネンス)

青の
プロミネンス

青嵐は
大いなる
球面を
かすめて
すぎる

第四次幻想圏銀河急行 402012/06/04 16:59


うみの
ふかさへ
まっすぐに

やまの
けだかさへ
まっすぐに

てんの
さざめきへ
まっすぐに

かぜの
うなりへ
まっすぐに

あめの
しぶきへ
まっすぐに

あじさいの
あおさへ
まっすぐに

ちょうの
まばゆさへ
まっすぐに

うたの
しらべへ
まっすぐに

きみの
なみだへ
まっすぐに

きみの
えがおへ
まっすぐに

第四次幻想圏銀河急行 392012/05/27 16:16




かぜが
ぼくに
たずねる。
おまえは
だれ?

うみが
ぼくに
たずねる。
おまえは
なに?

ほしが
ぼくに
たずねる。
おまえは
どこ?

こたえるかわりに
ぼくは
また
あるきだす。

第四次幻想圏銀河急行 382012/05/21 12:24

    

 
288°の
こねこの
むくろをだいた。

288°のこねこを
〝つめたい〟
とかんじるほど
おれのては
あたたかかった。
288°のこねこを
〝かたい〟
とかんじるほど
おれのては
やわらかかった。
288°のこねこを
やせたほねだと
かんじるほど
おれのては
ふくよかだった。
288°のこねこを
かわききっている
とおもうほどに
おれのては
みずみずしかった。

いきて
309.95°の
たいおんを
たもつことは
おもっているより
はるかに
まれなこと。

あたたかないのち
やわらかないのち
ふくよかないのち
みずみずしいいのち
なみだも
はなみずさえも。